KQ0 Comments未分類 ゴムの特性について ゴム材料は、その多様な特性により、さまざまな産業や日常生活で幅広く使用されています。それぞれのゴムには独自の特性があり、用途によって最適な素材が異なります。ここでは、代表的なゴムの種類とその特性、および主な用途について詳しくご紹介いたします。お客様の製品に最適なゴム素材を選ぶための参考としてお役立てください。 〇天然ゴム安価な汎用ゴムであり、耐摩耗等の力学的物性に優れている。➝天然ゴム(NR)の主原料は樹液で、他のゴムと比べると安価である。弾力性や耐寒性には優れているが、耐熱性、耐油性、耐候性がない。主な用途:大型自動車用のタイヤ、履物、ホース、輪ゴム等。 〇EPDM耐老化性、耐候性、耐オゾン、極性液体に対する抵抗、電気的性質に優れた合成ゴムである。➝耐候性、耐オゾン、耐薬品性、耐熱性、耐寒性に優れている。ただし、耐油性がないため、オイル周りの用途には適さない。主な用途:電線被覆、窓枠ゴム、コンベアベルト、屋外で使用する工業用品等。 〇シリコン高い耐寒性と耐熱性を持っている。→耐熱が200°、耐寒が-80°と幅広い耐熱性と耐寒性を持っている。また、電気絶縁性にも優れている。ゴムの中では食品衛生法適合がしやすく、食品用途でも使用されることがある。主な用途:パッキン、防振ゴム、医療用品や電気絶縁用品、日用品に使用されることが多い。 〇NBR耐油性、耐摩耗性、耐老化性に優れている。→耐油性に優れた合成ゴムであり、工業用のパッキン等の耐油性が求められる製品に使用されることが多い。主な用途:オイルシール、ガスケット、耐油ホース。 〇CR耐候性、耐オゾン、耐熱性、耐薬品性等、ゴムの中でも平均的な物性を持っている。→合成ゴムの中で、物性が平均的であり、バランスが取れた材料である。難燃性にも優れている。主な用途:自動車、航空部品や一般工業用品に使用されている。 〇ウレタン特に優れているのは力学的物性である。→ゴムの柔らかさと樹脂の様な硬さを併せ持ったゴムである。機械的物性、耐摩耗性が特に優れている。主な用途:高圧パッキン等の強い力がかかるもの。 〇フッ素ゴムゴムの中で最も強い耐熱性と耐薬性を持っている。 →耐熱(230°)、耐薬品性、耐油性、耐候性等、耐性がゴムの中で最も優れている。 主な用途:耐薬品性を必要とする製品、ロケットの部品にも使用されている。 〇H-NBRNBRの物性を有しており、耐熱性や耐候性を向上させた合成ゴム。耐油性はNBRと同じだが、耐熱性、耐候性、耐摩耗性が優れている。耐寒性と耐薬品性はフッ素より劣るが、代替として使用されることもある。主な用途:Oリングなどの工業用品等。 これらのゴムは、それぞれの特性に応じて適した用途があります。選択する際には、必要とする特性と用途を考慮することが重要です。お客様のニーズに最適なゴム素材をお選びいただけるよう、ぜひ弊社にご相談ください。専門スタッフが丁寧にサポートいたします。 お問い合わせはこちらから